好きなんて認めない!ドキドキの修学旅行で急接近

出発

とうとう、この日が来たんだ。セットした目覚ましに目をやると、まだ起きる時間ではなかった。でも、今日は二度寝なんかしてられない。だって、今日は修学旅行なんだから。カーテンを開けて外を見ると、すっきりと晴れている。まるで空から最高の旅のプレゼントをもらった気分だ。

集合場所は空港。制服を着て、朝から車に乗って移動するのはちょっと新鮮な気分。

「忘れ物、ない?」

運転席の母から声をかけられる。パンパンになったカバンを開けて、もう一度確認する。修学旅行のしおりに、財布、筆箱、着替え。うん、ばっちり。

空港に着くと、すでにクラスメイトの姿がちらほら見えた。

「ついに来たね、修学旅行!」

「楽しみ~」

チェックインを済ませて、保安検査場でドキドキの検査。危険なものなんて持っていないけれど、もし自分が引っかかったらどうしようと、謎のドキドキ感が止まらない。

でも、何事もなく無事に通過し、搭乗ゲートに向かう。

素敵なキャビンアテンダントに、初めての飛行機の座席にワクワクしていた。

ひじ掛けによくわからないスイッチがあり、いじくっていると隣の席の子が話しかけてきた。

「飛行機乗るの、初めて?」

そう聞かれて、私は小さく頷いた。

「ちょっと緊張するかも」

「大丈夫、大丈夫! 離陸の瞬間が最高なんだから! やみつきになるかも」

そう言われて、ちょっと怖い気持ちが和らぐ。でも、いざ飛行機が動き出すと、心臓がドキドキしだした。

エンジン音が大きくなる。機体が少しずつ加速し、ぐんと浮き上がる。

「わ!」

あっという間に地面から離れ、町が小さくなっていく。まるでミニチュアの模型を上から見ている気分だ。でも、その町を遠く小さく見えなくなっていき、青い世界が広がった。

雲の中を通り、その上を行く。生まれて初めて見る、雲の上。真っ白でふかふかに見えるけど、この上にダイブしたら、そのまま地上へ真っ逆さまなのよね。そんなことを思いながら、空の旅を楽しんだ。

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