退魔師への道~廃校寸前の中学校を救え~

保健室編『鏡の中の声』

あなたは少女の手を握り返し、静かに語りかける。

君の居場所はここではないと。 現在、鏡水ひかりの体は病院で眠り続けていることを告げた。魂が鏡に取り込まれ、体と離れ離れになっているのだ。彼女が鏡から出ない限り、目覚めることはないだろう。

少女は目を見開き、しばらく黙っていた。

その瞳に、迷いと希望が交差する。

「…でも、怖いよ。戻っても、どうせまたひとりだもん」

今にも泣きそうな声で少女は言う。あなたは、首を横に振った。少女は一人ではない。少女の両親は、毎日病院に訪れて眠っている少女に話しかけているという。特に母親の方は、面会時間いっぱい滞在していると、校長の資料に書かれていた。

そのことを少女に告げると、涙を浮かべた目を大きく開いた。

「お父さんとお母さんが……本当に?」

あなたは力ずよくうなずいた。

「教えてくれてありがとう。 私、戻ってみる。もう一度、外の世界を見てみたい」

少女の姿が淡く揺れ、光に包まれて消えていく。

鏡の中の空間も、ゆっくりと崩れ始める。

あなたは陰陽盤を握りしめ、元の保健室へと戻る。

鏡は静かに光を失い、ただの鏡に戻っていた。



保健室の怪異、解決

陰陽盤の震えは止まり、空気が軽くなる。

あなたは静かに息を吐き、次の怪異へと歩みを進める。

今頃鏡水ひかりはゆっくりとまぶたを開いているだろう。

次はどこに行こうか。

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