赤、黒、オレンジ……まばらな色の金魚の中に目立つ金魚がいました。
黄金の金魚です。その輝きは本物の金そのものでした。
「すごい、こんな金魚見たことないよ」
アキもその金魚にくぎ付けです。
あなたはポイを慎重に水に浸すと、ゆっくりと黄金の金魚の下までスライドさせました。
「いまだ!」
アキの声と共に素早くポイを持ち上げます。
ポチャッ
「おおーすごい! やるじゃないかあんた!!」
おじさんは興奮気味で言いました。
そして、コホンと咳払いすると、あなたたちに向かって言います。
「その金魚は幸運の魚だ。君たちが求めるものは、その金魚が知っているかもな」
おじさんは、黄金の金魚を水の入ったポリ袋に入れ、あなたに渡します。
「うわー、こんなに近くで見ても、キラキラしてきれいだね。あれ? この金魚ずっと同じ方向に泳いでいるけど……」
アキのいう通り、黄金の金魚は袋に頭突きをするようにしながら泳ぎ続けています。
この金魚の方向にリリィがいるのかも?
あなたは、金魚の方角を見ました。
続く…